布施

仏教では、布施は菩薩(悟りを求めて修行する人)が行うべき6つの実践徳目の1つとされており、施す人も、施される人も、施す物品も本来的に空であり、執着心を離れてなされるべきものとされています。

布施はさまざまに分類されますが、一般的には次の3つに分けられます。

➊財施(ざいせ)

出家修行者、仏教教団、貧困者などに財物、衣食などの物品を与えること。仏教の教えへの感謝を表し、施すことです。

❷法施(ほっせ)

正しい仏法の教えを説き、精神的な施しを行うこと。僧侶の務めとされています。

❸無畏施(むいせ)

施無畏とも言い、不安やおそれを抱いている人に対し安心の施しをすること、困った人に対し親切を施すこと、などです。

 

葬儀において、僧侶は枕経、通夜、葬儀式などの法要を営むことによって法施を施し、遺族はこれに対して感謝して財施で応えるという関係にあります。僧侶が法要を営むことはビジネスではなく、あくまで法施です。遺族も葬儀での「お布施」は法要執行への対価として支払うのではなく、あくまで財施として行うのだ、というのが本来の考え方です。したがって、「お経料」「戒名料」という表現は、対価としての料金という考えによるものですからふさわしくないとされています。

お布施は、遺族の「志」によるものです。しかし、寺院の維持経費もあり、また、他寺の僧侶に応援を頼めば尊師となった僧侶は出座のお礼をしなければなりませんから、それらのことを考慮する必要があります。遺族は自らの経済的事情を考えつつ、相応の金額を包むことは必要になりますが、わからない場合には率直に寺院に質問したり、相談することをお勧めします。

お布施に関して、僧侶と遺族の間に葬祭業者が介入することは「布施」の性格から言っても望ましいことではありません。遺族からの相談を全て拒絶することはありませんが、金額を指定するのは行き過ぎですので注意が必要です。

 

他の宗教でも、その考え方は基本的に仏教と同じです。神道においては神職などへのお礼は「御祭祀料」などと記します。キリスト教の場合には、一般的には協会に対する「献金(記念献金)」と牧師あるいは神父への「謝礼」からなります。オルガニストなどへの「謝礼」も忘れないようにします。

基本の金額が定まっているケースも多く見られます。しかし、経済的事情が許さないときは率直に相談すれば心ある宗教者からは理解を得られるでしょうし、経済的余裕のあるときは基本金額にこだわらず感謝の気持ちを相応に表現すべきでしょう。

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お布施の不思議 (お布施って何?お布施って必要なの?相場はどれくらい?)

お布施今回は、葬儀や法要で準備しなければならない『お布施』について、本来の意味とあり方、相場について考えてみたいと思います。

お布施の意味・・・
布施は菩薩(悟りを求めて修行する人)が行うべき6つの実践徳目の一つとされており、執着心を離れてなされるべきものとされています。お布施には大きく3種類あります。

(1) 法施(ほっせ)  仏法の教えを説き、精神的な施しを行うこと。僧侶の務めにあたります。
(2) 無畏施(むいせ) 困っている人に親切にしたり、不安や恐れを抱いている人に安心の施しをすること。
(3) 財施(ざいせ)  出家修行者、仏教教団、貧窮者などに財物などを与えること。「仏教の教え」への感謝を表し施すこと。皆さんがお布施としているのはこちらの意味のものですね。

葬儀において、僧侶は読経(法要)を営み、遺族はそれに対して感謝して財施で応えるものですが、法要はビジネスではなくあくまで法施であり、遺族側も法要への対価としてではなく、財施として行うのがお布施なのです。ですから、「お経料」「戒名料」はふさわしくなく、「お布施」とするのが正しい考え方ということになります。

お布施の歴史・・・
このお布施、いつ頃からの考えなのでしょうか?古くは皇族が領地(荘園)などを寄付することからきたようですが、庶民がお布施として財物を施すようになったのは、やはり寺院と檀家の結びつきが強まり、キリシタンではないことを証明する寺請制度(17世紀後半)あたりではないかと思われます。

お布施の相場・・・
現在は、お寺と遺族の結びつきが少ないため、お布施の金額が分かりづらいのですが、お寺や自らの経済的事情を考えつつ、相応の金額を包む必要はあるようです。わからない場合はやはり直接寺院に確認するしかありません。しかしながら、自分なりに「精一杯」という気持ちが伝わる金額でいいのです。

関東と関西では法要の内容(関西はお月参りがある)が異なるため、一度あたりの金額は関東のほうが高めなようですね。直接葬儀社に確認する方法もありますが、基本的にお布施のやりとりに葬儀社が介在するべきではありません。ですが、ご葬儀などでお寺を紹介する場合はご案内させて頂きますし、ご不明な点はお問い合わせ下されば、出来る限りのアドバイスをさせて頂きます。

ご葬儀 普通戒名・・40~50万円(関東)・・・30~35万円(地方)
ご法要・・・・・・・5~7万円(関東)・・・(地方)3~5万円

高額なお布施で自らを苦しめてしまうことになれば、やはり遺族も故人様にとっても辛いことでしょう。ご遺族でよく話し合ってお布施について考えてくださいね。