ミニ特集!!世界の葬儀事情・フランス編

今回はミニ特集として『世界の葬儀事情・フランス編』をお届けします!

フランスにおける葬儀の歴史は大きく3つの時代に分けられます。
(1)19世紀以前までのカトリック教会などの宗教組織が葬儀をとり仕切る時代
(2)1905年の政教分離の法律施行以後、自治体などの公的機関、また公的機関から委託を受けた一部の業者が独占的に葬儀を行う時代
(3)1998年の葬儀市場の自由化により、中小規模の葬儀社やそのグループの台頭

それぞれの時代における、葬祭業界の特徴は省略しますが、今回は上記の歴史を踏まえて次の点に注目しました。

1.市場の自由化により、新規参入が相次ぎ競争は激化。それにより葬祭サービスが向上、また葬儀単価が高くなった。
2.政教分離による、宗教離れから火葬が増加している。
3.フランスでは葬儀社の経営に許可が必要で自治体が管理を行っている。またディレクターには96時間のトレーニング(研修)が義務付けられている。

日本では価格競争による単価の低下が大きな問題となりつつあります。特にシンプルな葬儀においては、価格だけで判断されがちです。一方、価格を上げるためには人材育成が不可欠であり、そのための研修が義務付けられているというフランスの葬儀事情は非常に興味深く受け止められます。またカトリック教徒が7割近いなかで、宗教離れによる火葬の増加などは、日本においての宗教離れ、火葬の増加と本質的に結び付けられるものなのかと考えさせられます。


近年の祭壇事情

ご葬儀で使用する祭壇は、大きく分けると「白木祭壇」と「花祭壇」になります。
宗派に限らず、今では多くの公営斎場には白木祭壇が常設であります。

ep22_01【白木祭壇の材質】
檜・・・岐阜県産
スプルス・・・北米・カナダ産
白松(蝦夷松)・・・シベリア・中国・北海道産
秋田蝦夷松、合板など。
基本的に北の方の樹木が多いようですね。
白木だけに、この白さを維持してゆくのも産地や樹木の種類で違ってくるのかもしれません。

また、祭壇を飾る彫刻は「手彫り」と「機械彫り」があり、近年ではほとんどの物が祭壇内に
電飾が付いており、内側より光る構造となっています。

ep22_02【花祭壇】
白木祭壇を使わず、故人様のお写真やお棺を囲むようにお花で飾ります。
各葬儀社でベースになる形をいくつか決めており、それによって大きさや価格が違います。

現在ではテレビで芸能人の葬儀に出てくるようなアートのようなものから、シンプルな家族葬まで幅広く多くの方がこの「花祭壇」を希望されるようになりました。
季節によって花の種類は多少変わりますが、最近では言葉は悪いですがいわゆる「使いまわし 」の白木祭壇よりも、一度限りの「花祭壇」を希望されるご遺族様も多くなってきました。